川端理香様

Nutrition Consulting WATSONIA

HP : http://www.kawabatarika.com/
ブログ: http://ameblo.jp/kawabatarika
問い合わせ先: ncwatsonia@yahoo.co.jp

東日本大震災で被害をうけた出身地、岩手県大槌町にて、「海の管理栄養士」を
立ち上げ、地元漁師とともに食からの復興のために活動中。
http://www.tohoku1000.jp/entrepreneur/detail/263/

 

 

スポーツ栄養士になろうと思ったきっかけは何ですか?

「もともとサッカーが好きでよく試合を観ていました。当時はJリーグが開幕した頃で、ある時日本と海外の試合があって、見ていてかわいそうなくらい日本は弱かったんです。その時に解説者が「日本人選手と海外選手はまず体格の差が歴然としている。日本が強くなる為にはトレーニングと食事をしっかりしなければ!」と話しているのを聞いて、「それなら私が日本のサッカーを強くしよう!」と、そんな風に思ったのがきっかけでした。でも当時はスポーツ栄養についてあまり認識がなかったですし、今よりもっと受け入れ先も少なかったので、周りからとても反対されましたね。」

学生時代の経験で生かされていることは何ですか?

「先ほど話したように、今でもスポーツ栄養の分野というのは学ぶ場所は多くありませんが、私の学生時代はもっと少なかったんです。なので、当時のサッカー協会の科学研究委員長(東京大学教授)に自分の思いを手紙にして送りました。そしたら返事が来て、委員長の研究室でサッカーの文献などを読むことから勉強が始まりました。それから文献を読むこと以外にも、陸上やスキーなど他の教授のお手伝いをしながら、様々な競技のデータ処理も手伝わせてもらいました。当時は、夕方までは自分の大学で講義を受けて、それが終わってからは研究室へ行って、そこで勉強を朝方までやっていました!そしてそれからまた大学へ行く…という生活をしていましたね。今考えるととてもハードですが、分からないことは直接聞けましたし、さまざまな競技のデータを見ることができたので、その時の勉強やデータ処理が今とても役に立っています。」

楽しいこと、やりがいは何ですか?

「それはやはり“チームが勝った時”ですね。たとえ負けてしまったとしてもそれまでのサポートの過程でとても充実しています。Jリーグでサポートしているチーム(ヴェルディ、浦和レッズ)が優勝したこととか。 男子バレーが北京オリンピックに出場できた時のことも思い出深いです。アテネオリンピックで女子バレーを見ていたのでその繋がりで男子も見ることになったのですが、選手たちの食事内容に最初驚きました。バイキングでたくさん料理が並んでいるのに、うどんなどを選んで3分くらいでパパッと済ませてしまうんです。私が選手に「何であれしか食べないの?」と聞いたところ、「たくさん食べたら跳べないから」という答えでした。これではいけないと思い監督に相談し、食事は定食に変更しました。最初は「こんなに食べられない」と言って文句を言っていたのですが、監督が「完食するまで練習させない」と言って、選手たちは一生懸命食べていました。遅い選手は夕食を食べているのに夜食が出てきたり…。でもどんどんと内臓も慣れてきて、食べられるようになり、しばらくしてあったアジア大会で、10年ぶりに日本が優勝し、そこである選手が「食事を変えたらジャンプが高くなった」と言ってくれて。結局16年ぶりに男子バレーボールが北京オリンピックにも出場した。結果を出し形になったこと、そして気持ちに残ったことはやはり印象深いですし、やりがいを感じます。」

これから挑戦したいことは何ですか?

「日本のスポーツって社会情勢にとても大きく影響されるんです。スポーツ選手に限らず、私たち一般人もお金がないとまず食費を削りますよね。チームの場合も、予算がないから栄養の前に食べれるだけ幸せ、みたいな。そんなところも実際あったりするんです。なので、チームへの栄養サポートの中に、選手への栄養の知識の普及だけでなく、例えば食品を提供してくれるスポンサーと契約し食事環境を整えるとか。本来であればチームがすべきところであった部分も含めて、広い意味での栄養サポートを行って、仮にチームに予算が少なくてもしっかりとした食事提供ができる環境づくりというのをしていきたいです。」

最後に、学生にメッセージをお願いします!

「スポーツ栄養はやはり現場を見ることがとても重要だと思います。なので、母校の部活や地域のスポーツクラブなど、チームをボランティアで見てみてはどうでしょうか。サポートしていくうちに、選手から様々な質問をされると思います。選手の質問ってとても素直なものばかりなんですよね。その質問に即座に、正確に答えられるか、これはとても大切なスキルです。答えられなかったり、曖昧な返答は選手との信頼関係にとても大きく影響していきます。また、一度質問されると「他にどんなこと聞かれるかな?」って、自分で意識して、自分なりに勉強しますよね。それもまた、自分の知識向上に繋がるんです。 私は“仕事がなければ自分で作ってしまえ!”くらいの気持ちを持っています。(言うことは簡単なんですけどね…(笑))スポーツ栄養を目指す学生さんには、周りの反対など気にせず、自分のやりたいことや目標に突き進んでいって欲しいと思います!」

~インタビューを終えて~

川端さまは私が栄養士を目指そうと思ったきっかけを与えてくれた方なんです!憧れの川端さまにお会いできるなんて夢のようでした!!(笑)インタビューを通して川端さまがとても努力なさって今に至ることを痛感しました。そして、何よりも選手やチームのことを一番に考え、ベストなサポートをされていることが分かりました。わたしもいつか必ず、川端さまのようにスポーツ栄養のプロになれるよう、努力していきたいと思います!!お忙しい中、本当にありがとうございました。 (インタビュー・記事担当:女子栄養大学3年 古内久美子)